だむなーむ第81号
会報2010年9月号
寄稿
Belize報告
by ハンマーヘッド
御無沙汰しております。
さいあむ潜水隊北米支部長 明日輝(あすてか)潜水隊長のハンマーヘッドです。
タイを離れて早6年、メキシコ滞在も5年を経過し、当地においてもダイビング布教活動を継続して居ります。当地でのC−CARD発行枚数もようやく100枚を達成。
ぼちぼち講習にも疲れ、メキシコ国内のメインダイビングサイトであるCANCUN、
LA PAZ、その他太平洋側及びメキシコ湾側のダイビングサイトにも飽きてきたので、メキシコ国外でのダイビングサイトに足をのばす事にしました。
つい先日、GALAPAGOSとBELIZEに行ってきましたので、今回は日本人ダイバーの中ではあまり馴染みの無いBELIZEでのダイビングをレポートします。
そもそも皆さんはBELIZEなどという国名を御存じ無いかと思います。
世界地図を広げてください。
メキシコ南部の国境に面しているのがGUATEMALA、そしてもう一カ国がBELIZEです。
この周辺はどこもかしこもスペイン語圏のラテン世界ですが、BELIZEは英国からの独立国で公用語は英語。
ですのでスペイン語がさっぱり、という日本人にも訪れやすい国だと思います。
勿論スペイン語も通じますが、当然タイ語は全く使用不可です。
メキシコからのアクセスは国内旅行並みの簡単さ。
メキシコとBELIZEの国境の町、CHETUMALへ国内フライトで約2時間弱、CANCUNよりも距離的には近い。
そこからTAXIで数分の距離に越境ボートの港があり、そこでイミグレーションと通関、高速ボートで約2時間弱。もうダイビングリゾートのSAN PEDROという街に到着。
タイで言えばBKKからPHUKETまで国内フライトで移動、そこからPHIPHI島に行くような感覚でしょうかね。
波打ち際から数メートルの距離に位置するリゾートホテルに宿泊、雰囲気はモルジブかシパダンみたいな感じでした。
我々の狙いは当然、世界最大のブルーホール。
パラオやグアムにもブルーホールはありますが、ここは規模が桁違いの大きさです。
なんと直径300m、深さ125m。
SAN PEDROからダイビングボートで約2時間の距離、かなり荒れた外洋を移動するので、相当船に強い人でも酔い止め無しではきついかも。
突然、静かな海になり、到着とキャプテンに言われても一体どこにブルーホールがあるのだときょろきょろするばかりでよくわからない。
実はブルーホールのど真ん中に停泊していたのですが、大きすぎてそこがホールの真上だとは認識できなかったわけです。
ダイビングはホールのエッジからひたすらドロップ状の壁を潜降して行きますが、水深40メートルほどで大きな横穴が広がり、巨大な鍾乳石が林立しているエリア。
鍾乳石があるという事は、太古の昔、陸地だったという事ですね。
氷河期が終わって、大量の氷河が溶け出して世界中の海水位が上昇、その時に水没してブルーホールが形成されたのでしょう。
以前レポートしたCANCUNの洞窟ダイビング、セノーテ形成と同じ理屈だと思います。
最大水深を50メートル以内に抑えて巨大鍾乳石の間を移動するのですが、真下は真っ暗の
125メートルの水底、周りにはサメとか大型のグルーパー等が泳ぎまわっており、普段のダイビングとは異なる異次元の世界を堪能しました。
蛇足ながら、丁度この時期にBELIZEの現地旅行代理店に研修参加していた東海大学のカワイイ女子大学生がこのダイビングに参加、小生はこのビギナーの手を繋いで潜らなければならないという不幸に恵まれ、水深50メートルポイントではよっぽど怖かったのか、物凄い力でほとんどしがみ付いてくる有様となり、お陰で片手で取った水中写真は手ぶれです、悪しからず。
写真の出来は悪かったけど、それはそれで楽しかったから、まあいいか
これではブルーホールの凄さが全く伝わらないので、以下サイトをご覧下さい。
水中概要図も添付しておきます。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070730_belize_blue_hole/
BELIZEにはこのブルーホール以外にも素晴らしいダイビングスポットが周辺に点在しています。
ここのバリアーリーフはメキシコまで繋がっており、その規模はオーストラリアのグレートバリアリーフに次いで世界第二番目の巨大サンゴ礁です。
因みに、この周辺は「ベリーズ珊瑚礁保護区」として世界遺産に登録されています。
滞在したホテルの桟橋からボートで数分の距離に延々とダイビングスポットが続いています。
ドロップオフあり、沖に向かうキャニオンあり、砂地とサンゴ礁の地形も素晴らしい。
周辺スポットはこれも以前レポートしたCOZUMEL島の地形と似ている。
カリブ海で繋がっているリーフなので同じような形成歴史を辿ったのでしょう。
海洋生物としてはナースシャークやグルーパー、マダラトビエイ等の大物が満載でした。
餌付けをしているわけでもないのに、ここのナースシャークやグルーパーは嫌にダイバー慣れというかお愛想がよく、何か足にぶつかってくるので何だと思って振り返るとナースシャークが擦り寄って一緒に泳いでくれたり、グルーパーも触れるほど寄っても全く逃げない。
なので水中写真派にも満足な撮影が出来ると思います。
メキシコから以外に近場でこんな海があるとは感激でありました。
次回、GALAPAGOSダイビングをレポートします。
P.S.
日本ではほとんど報道されていないと思いますが、メキシコ最大の飛行機会社、メキシコ航空がつい先日破綻しました。
JALと同じくONE WORLDメンバー。
信じられないことに国際線、国内線ともに先週末から突如の全航路廃止。
小生はこの1週間前の週末にメキシコ航空でBELIZEに行ったので、これを逃すと行けずじまいになるところでした、ぎりぎりセーフ。
CHETUMALへの国内線はメキシコ航空のみなので、当面空路の手段が絶たれてしまうことになりました。
まあ、いい加減なメキシコの事ですので、突然の航路廃止と同じくらい突然に復活する事でしょう、期待しないで待つことにします。
広告(その1)
コ・クラ&ローシンクルーズに空席が出ました!
今年のタイ湾のシーズンも残りわずか、10月にはスクーバエクスプローラー号もタオ&セイルロッククル−ズを終えてプーケットに帰航します。その途中に立ち寄る"秘境"とも言えるダイブスポット、コ・クラ&ローシンクルーズが、夏のシーズンの幕引きとなります。
10月は日本の連休に合わせた日程のため、早い段階でほぼ満席でしたが、ここに来てキャンセルが出たため席が空いています。隊員の皆様には、通常料金の15%引きの特別価格で提供させていただきます。
去年の10月は、コ・クラとローシンの両方でジンベエザメと遭遇、しかもローシンでは2個体が現れました。今年もすでにプーケットに回航した船の情報では、ジンベエザメだけでなくマンタもいたということで、大物への期待感抜群のポイントです。
この機会に是非ご参加下さい。
◎10月9〜13日 コ・クラ&ローシン クルーズ
二名一室利用の1名様料金
本数 11
スタンダード 21,250
デラックス 25,500
スイート 30,600
スケジュール詳細は、
http://www.samuidiving.net/cruise/cruise-schedule.htm#10.09losin をご覧下さい。
お問い合わせ、お申し込みは
SAMUI DIVING SERVICE samuidiv@cscoms.comまで。皆様のご参加をお待ち申し上げております。
広告(その2) 譲ります by あかくらげ
(連絡貰っていたのに先月の会報に載せるのを忘れていた・ゴメン・もう無いかもね・編集部)
結構安いと思いませんか?
これからダイビングを始める人達にと思って、日本で買い付けて、全部ハンドキャリーしたんですよ。(ちょっと、沢山仕入れてしまった。)
別に、儲けはいらないけど、損をしなければそれでよしです。
潜水隊に入隊する方を応援します。
WE LOVE PATTAYA&SAMESANです。TATの宣伝ではないですよ。。。
あかくらげ
(1) 中古TUSAのBC
サイズMと書いてありますが、Sサイズ? もしくは女性用のMです。
価格3000バーツ
エアーもちゃんと入り、割かし綺麗です。
あかくらげの会社まで、来られれば、試着可能です。
(2)中古SASの重器材セット
価格3500バーツ
一度、使用してみましたが、問題なく使えました
でも デジタルの部分は電池切れらしく表示されませんが、アナログ部は問題ございません。
(3)中古のBC
価格はこれらのBCは一律B3000バーツです。サイズM(日本サイズ)。
(4)中古アクアラングのレギュレーター
価格はB3000です。
ただし、オクタパスは無し。(ゲージは圧力計はOK、コンパスは不良です。)