2009/07/30 更新

 

だむなーむ第71号

会報2009年7月号

今月は隊員証発行強化月間です

 

 

7月度総会報告

久方振りのチョンブリ県シラチャ市にての総会は表は道路に面し裏は海岸という漁村ならではの素晴らしい会場でしたが打寄せる波の音よりも下手糞なバンドの音のほうが大きいのが玉に瑕

 

 

今月の総会は25日の土曜日に何年振りかのシラチャ開催です。チェンマイを抜いて日本人の数が2番目となり先には遂に日本人学校までが出来たシラチャ日本人社会拡大に歩調を併せ潜水隊ここ数年のシラチャ支部の拡大は恐ろしいものがあり今回の総会はそんな地方の機嫌取りです。

 

潜水隊シラチャ支部はタイの東国原と言われているヨウジウオ支部長の努力により現在15名を数えています。本日総会の出席者数も奇しくも15名でしたが此れはシラチャ支部が全員参加した訳ではなくバンコクより暇な人が6名のこのこ出て行った結果です。

本日の会場は道路に面していながら裏は典型的なシーフードのように海に張り出した洒落た造り。店名のThePopの云われは中央舞台でバンドがサンタナを大音量で演奏し始めたのですぐに判りました。通常のシーフードが婆ちゃんからガキまで家族総出で賑わうのに対して若者以外を極力排除しようとするこの店の営業方針は閑散とした店内を見る限り余り成功していません。

 

土曜の開催で夕刻6時には全員集合。日本人かドイツ人みたいです。日本人です。シラチャ支部から参加の2名の女性は新しく出来た日本人学校の先生だそうです。女教師であります。通常のバンコク総会で会場を明るくして頂くのはゴルフ場支配人の役目になっていますが此処では本物の女性が華やかさを演出してくれています。

聞く所によりますと日本人学校の生徒は約90名。各学年それぞれ1クラスだそうで団塊世代のクラス50名にて学年8クラスとは大きな違いです。中学3年のクラスは生徒1名だそうです。まるで青森の山の中の最後の分校みたいな話です。その子が風邪でも引いて休んだら担任の先生もすることが無くて休むのでしょうか。或いはそれが男子生徒で担任が美しい女性教師だったら親も心配で毎日授業を覗きに行かなきゃならないのでしょうかと次から次に潜水隊らしい建設的な会話に会場は盛り上がります。

 

6時半には夕闇が迫り始めましたので顔が見えるうちにとヨウジウオ支部長の音頭で各人の自己紹介です。

今月の新入隊員は男性はプラーチョン隊員そして女性は熱帯スズメダイ隊員の2名です。

どうぞシラチャ支部を盛り上げていってください。

また2005年3月入隊以降初めて総会に顔を出したという初代ジンベエ隊員も御挨拶。

何故初代かと申しますと隊員増加に伴う人気魚コードの払底と市場価格の高騰に目を付け一番人気ジンベエ魚コードを今年になって自分の部下に譲渡し本人は現在幽霊魚に身をやつしているのです。その2代目ジンベエ隊員も本日は顔を出してくれています。

 

話題になっていますのは次はレスキューだアドバンスだそしてダイブマスターだとスキルアップの話です。皆さんとても熱心です。オープンウォーターのまま30年いつ死ぬかいつ死ぬかとダラダラ潜り続けているバンコク某隊員に聞かせたいくらいです。

 

ヨウジウオ支部長は新しく購入のキャノン最新デジタルコンパクトカメラを皆に見せびらかしています。まるでキティーちゃんを買ってもらった子供みたいです。支部長もっと冷静に!

 

座は盛り上がって来ましたが予約された席が一番眺めの良い波打ち際でして潮が満ちてくると同時に寄せ来る波が頭に被って来ます。慌てて席の移動です。避難して店の中央に来ましたら今度は水しぶきは被りませんが目の前の舞台からバンドの騒音がもろに頭に被って参りました。

尤もお勘定が男性400バーツの女性200バーツと財布に優しいシラチャ村でしたので何を頭から被ろうが許してあげましょう。次はシラチャ日本亭で会席でも食べながらの総会が宜しいですね。

 

潜水隊の垂れ幕をテーブルに広げてヨウジウオ支部長自慢のカメラで記念撮影。

最新最高のカメラのはずなので写りの悪さは腕のせいです。

この写真はフリーコピーに掲載してもらって潜水隊の広報活動の一助に致したいと思います。

 

最後はシラチャのハイネッケンガールもバンコクに決して負けてはいないことを無意味に再確認しあって久々のシラチャ総会は楽しくお開きとなりました。

  

 

寄稿

 

ローシン航海記

by ようじうお

 

 

皆様ご無沙汰しております。 ようじうお@しらちゃです。

 

さて、今回はマレーシアとの国境近くにある絶海の孤島、ローシンクルーズに、カタダイビングのエクスプローラー号で行ってきました。 

今回は残念ながら、箱河豚さんが仕事で急遽キャンセルということで、ハナゴンベさん・あなごさん・ガンガゼさん、そして私ヨウジウオのメンバーでの参加ですので、散開の危険性があるのは・・あなごさんぐらいかな?

 

今回の報告書は、家でのんびりとAC/DCのライブVCDを見ながら書いてますが、このバンドは確かにカッコイイ!のですが、見れば見るほどアンガスヤングのバンドだなぁと。 それにしてもボーカルのブライアンはどこからこの声を出しているのかと、こんなボーカル真似できる人間が居ないからコピーバンドがなかなか・・いいんです。この話題は解ってくれる人だけ解ってくれればいいんです(涙)。

 

まずハジャイの空港に向かいますが、今回は予定通り2時間遅れとなったエアアジア便を利用しての移動です。せっかく会社を早退したというのに、2時間遅れとは! 

仕方がないので、同行する潜水隊隊員に電話をかけまくって、空港に早く来てもらい、宴会開始です。会社を出て車で飲んで、家で準備しながら飲んで、空港に向かう車の中で飲んで、空港で飲んで、さんざん酔っ払った状態で、あ〜らえっさっさ〜乗船です。 

当然他のお客さんは、ゆったりとくつろいでいらっしゃいます。 さて、明日もあることですし、今日はもう一本飲んで寝ましょう。

 

ローシン島は外洋にあるため透明度が非常に良く、またダイバーが簡単に入ってこられない遠洋にあるため、魚がダイバーを警戒せず非常に近くで観察することができるワイド狙いのポイントです。 一説によると、「じ」の文字さんもお出ましになるとか。 

期待を膨らませながらのエントリーです。

 

                ・・さすが外洋のローシン! 透明度が無茶苦茶良い! 

まるで空を飛んでいるような感覚に襲われます。 

パタヤに比べると・・と比較してしまうのは、パタヤダイバーの性というものでしょうか? 

そもそも比較すること自体が失礼と言えば失礼ですが、パタヤにも当然良いところはなきにしもあらずとは言えなくもないこともないわけではない。

 

今回は残念ながら「じ」の字さんにはお目にかかれませんでしたが、素晴らしい景色を見せてくれたのが、えらく大きく育ったギンガメアジの群れと、ブルガートレバリー(アジの仲間で日本名はないそうです)の群れです。 

特にギンガメアジは群れの大きさもさることながら、それぞれの個体が大きいため、すごい迫力です。この時期はギンガメアジの繁殖期なのか、お約束の黒・白のペアがあちこちにいます。

 

これまで潜った場所では、タオ島のセイルロックもギンガメがトン(重量単位)で居るのではないか?と思う程大量に居ます(居ました?)が、このポイントでは、群れの大きさこそ、それほどでないにしても、より近くで観察できるということで、また違った楽しみ方ができますね。

 

他にも超巨大ロウニンアジが、覗き込んだ隊員に驚き、岩陰から飛び出してきたりしましたが、どうやら覗き込んだ岩陰がお休み所らしく、警戒するように、周りを回っています。 

ゆっくりとお休みのところを邪魔されてご機嫌斜めかもしれません。

 

コガネアジの若魚も居ますが、やはりダイバーを警戒していないせいか、すぐ近くまで寄れます。 ・・・あれ? どうもカメラに反応しているのか、カメラを向けるとこちらへ突進してきます。 カメラを逸らせると普通に泳いでくれるのですが、向けた途端にこちらを向くので、写真が撮りづらいったらありゃしない。 

あ!こら!こっちくるな!もうちょっと離れろ!

 

ツムブリなども、すぐ近くへ寄ってきます。 

透明度が良いため太陽光がキラキラとカーテンのように降り注ぐなか優雅に泳ぐツムブリは、まるでツマの上に横たわった姿造りのように刺激的です。 

あ〜食いて〜!!! でも、脂のってないかな〜・・でも食いて〜!!

色々な肴・・失礼しました魚を楽しみながら写真を撮っていると、何かが突然視界に入ってきます!うわっ! かなり大きなカスミアジです。 

あ〜びっくりした〜・・ 他の隊員にあせっているところを見られてないでしょうね? 

あ・・見られてた?

 

さて、ローシンでのダイビングも無事に終え、船はどんどんクラ島へ移動していきます。 

本当のところは、寝てる間に船が移動してますので、途中経過は全くわかりません。 

ここはローシンとは打って変わって透明度も悪くマクロ狙いのポイントです。 

さて一本目は「ヒン・ルア(船岩)」というポイントですが、それはそれは・・見事にお味噌汁です。 う〜ん・・これはマクロ狙いのポイントというよりも、マクロしか狙えないポイントと言ったほうが正しいでしょう。 

潜行してすぐにガラスハゼを見つけましたが、これがまた私のカメラと腕では撮影が難しいときたもんだ。 

おっ!出ました〜長巨大スギです。 

すさまじい濁りの中ですが、撮影に成功した隊員がいました。 

エキジット後に「あれはオグロメジロザメじゃないのか?」という声もありましたが、 写真を確認すると確かにスギですね。

 

さてポイントを変えて、クラ島・ヒン・スーン(高い岩?)で潜りましたが、やっぱり見事なお味噌汁。

とは言え、見えないターゲットを探すことにかけては、人語に落ちないパタヤダイバーです。 ウミウシやハゼ等、マクロ系の探索を思い思いに楽しんでいる様子で、相変わらずまとまりのないこと、このうえなしです。

 

今回のクルーズでは、ハナゴンベ隊員が900本記念ダイブとのことですし、タオ島でさんざっぱら「じ」の字に遭遇しているらしいので、記念にワインを供出してください、との他の隊員の声に押されて、ワイン供出です。 

あぁこりゃえらい散財だな・・。

 

さて無事にローシンクルーズを終え、次はタオ島クルーズです。

皆様も順調に、かつ安全に窒素を蓄積されますように。 つるかめつるかめ。

 

 

 

寄稿

 

写真が掲載されました

by 本まぐろ

 

 

今月号のマリンダイビングに、写真が載りましたのでご報告です^^。

 

パタヤ、パイ島ビーチで見ることができる「海鶏冠」。

近づいて観察すると、綺麗な水の中の花です。

しかし、かわいそうにダイバーには見向きもされずガイドも紹介もしません。

もしこの花が陸の上で咲いていれば見る人は皆、写真を撮るだろうなと想いを寄せて、マリンダイビングのフォトコンに応募したところ8月号に掲載されました。

 

パタヤの海の写真が掲載されたのが嬉しいです^^

パイ島ビーチに潜られるときは一度じっくり鑑賞してやって下さい^^

 

 根の部分も写していたのですが、汚らしいのでトリミングで意図的に切ったら・・・

有ったほうが良かったのコメント。 

がっくり(涙) です。

因みに、此れがオリジナルの写真です。

根の部分、切らなかった方が良かったでしょうか。

 

 

 

こちらは、 先月号のマリンダイビングに載ったものです。

 

モルジブのクルーズで初めて出会った「紋付蛙魚」。 

白い肌に、橙色の紋がとっても可愛いカエルウオでした。

フォトコンに応募するタイトルに思い悩んで写真を眺めていた時に、ブルーのサファイア色の瞳が印象的でしたので、「サファイアブルーの瞳」のタイトルで、マリンダイビングのフォトコンに応募したところ、7月号に掲載されました。

 

 

 

 

寄稿

 

シュノーケル一気飲み

by あかくらげ

 

 

ジンベイさん、ヤリテングさん、長い間お疲れ様でした。

ダイブマスター合格おめでとうございます!

お祝いの恒例(?)シュノーケル一気飲みがパタヤで行われました。

その時の写真です。

 

シュノーケルの上にジョウゴを取り付け、ビールが注がれます。

それを一気のみします。マスクを付けているので、なかなか呼吸ができません。

これもダイブマスターの試練です。(ビールは2本)

ハイネッケンも格別の味でしょう。

この状態で、レギュレーターリカバリーのデモンストレーションもやらねばなりません。

ダイブマスターになると、楽しい事が一杯ありますね。。。

 

皆さんも目指してください。お二人は、今度はイントラを目指すようです。

皆さん、お二人を応援してください。

 

 

連載(その25)

 

 

レンズの独り言

by Marcy

 

<姑息かも知れませんが、なんとかしましょう>

 

隊員の皆様、お元気でしょうか?

なんだかんだと言いながら7月になりました。夏のハイシーズン突入です。

また今年も船に乗りっぱなしで、家賃がもったいない。でも食費がかからないのでイーブンか、という生活が始まりました。

 

6月まで妙に天気が良かったのに、肝心の7月に入ったら台風の影響で、やや荒れ模様。

冷や汗モノでしたが、ようやく最近は回復してきたようです。後は期待のジンベエが出てくれたら・・・。もうそろそろ出そうなものですが・・・。

 

ここまではずっと、写真の撮り方について触れてきました。

が、今回は撮った後、デジタルならではの後処理の話です。

本来ならば撮る時に完璧を求めたいものですが、そう上手くは行かないもの。

でもせっかく撮ったのだから、消去するのはもったいない。というカットを救うのが後処理、レタッチとも言います。

 

デジタルの世界では、色も明るさも相当調整できますから、ただ単に写真の見栄えを良くする、というだけでなく、目的に合った仕上げにもできます。

例えば生物だけを目立たせたい(図鑑などがそうですね)という場合には、バックを暗くすれば良いし、逆に全体を明るくすることもできます。

 

例としてご覧いただくのは、タオ島のTanote Bayの沈船?に居着いているテンジクダイの仲間です。

 

スカシテンジクダイのように透き通った体が特徴ですが、尾ビレの先端に、個体によっては黄色味がかった点が有るので、明らかに別種でしょう。いまだに正体不明です。

 

このカットは、撮ったままの状態。前回までに触れたように、シャッタースピードを遅くすれば、バックも明るくなるのですが、動きの速い被写体では、スローシャッターも使いにくく、ある程度絞り込まなければピントも来ない、という条件で、なんとか撮れたのがこんな感じです。

 

これを『雰囲気を明るくしよう』とするならば、バックの露出を上げてやれば、青い海に透明感の有るテンジクダイがきれいに見える、といった印象になります。

 

 

補整する時には、いわゆる画像編集ソフトを使いますが、どのソフトにも「明るさ・コントラスト」の補正機能が有ると思いますから、単純には明るさを上げてやります。ただし、その結果コントラストが失われて画像の“メリハリ”が低下する場合が有るので、コントラストもちょっと補正してみて下さい。あまり強くかけ過ぎると、バックが明るくならない上、白飛びが出てくるのでほどほどに。

 

ちなみに、このカットはニコンのD100という一眼デジカメで撮ったものですが、D100も今となっては古いカメラです。(中古市場では3万円ぐらいでしょうか、コンデジ以下ですね)

明るい部分が白飛びしてしまうと、どうしようもないという、デジカメ全般に見られる欠点が顕著に出てしまいます。

 

よって、撮る時にはマニュアル設定で、露出アンダーにしておいて、後から補正するというやり方にしています。

 

 

 

 

こちらは、逆にバックを落として、被写体を際立たせるよう補正したもの。

 

図鑑などでは、良くこんなカットが使われます。

(元々露出アンダーで撮っているので、最初のカットと大差ないですが)

 

露出補正には、単純な「明るさ・コントラスト」の他にも方法が有り、個人的には「トーンカーブ」で処理することが多くなります。

「トーンカーブ」は明るさをグラフ上に表した、と言えば良いでしょうか。

グラフの左側が画面の暗い部分、右に行くほど明るい、という表示になります。グラフの線をクリック&ドラッグして上げ下げすれば、それに対応する部分の露出が変化しますから、画面全体の明るさを変えるのではなく、部分的に変化させることができます。

 

例えばこのカットの場合、テンジクダイ本体にはストロボが当たっていますから、顔周辺はすでに飛び気味。もし全体を明るくすると、そのハイライトの部分は、さらに完全に飛んでしまいます。「トーンカーブ」ならば、グラフのやや左部分をドラッグして上げてやれば、暗い部分(画面上ではバックの部分)のみが明るくなります。バックを暗くしたければ、その逆の操作をすれば良いわけです。

 

また、「トーンカーブ」は単に明るさだけでなく、RGB(赤・緑・青)の三原色をそれぞれ補正できるので、2つ目のカットの場合など、バックを明るくするだけでなく、より青く見えるようにしたければ、Bを選択して上げてやれば良いのです。

(実際には他の色も少し“足し引き”しています)

 

最近の機種では改善されているようですが、当時のデジカメでは青の色をきれいに出すのが難しく、なんだかベタッと塗ったような色になりがちです。よって、銀塩(フィルム)カメラもまだまだ捨て難いのですが、そのうちフィルムが売られなくなる日も来るのでしょうね。

 

なお、どんなに頑張ってもピンボケは補正できませんし、光が当たっていないものの色を出すことはできません。